仕事上で、「計装・制御」って言葉を聞いたり、いきなり担当することになって、そもそも「計装・制御」って何?何をする仕事なの?と思ってはいないでしょうか?「計装・制御」言葉だけ聞くと、一般的ではないため、よくわからないのも無理ありません。しかし、世の中の機械を動かす上で重要な役割を果たしています。
なぜなら、機械と人をつなぐことが「計装・制御」の仕事の役目だからです。また今後、自動化及び無人化機械が増える中で重要な仕事になって行きます。
私は、他分野から「計装・制御」の設計者として参入して、15年以上この仕事をしてきました。
また、このスキルを生かして、中年ながら外資系エンジニアリング会社への転職を成功させました。
この記事では、初めて「計装・制御」の言葉を知った人にその仕事内容と役割を説明します。
これを読むことで、「計装・制御」の仕事内容を理解して、計装・制御の仕事の初めの一歩を踏み出すことができます。また、「計装・制御」エンジニアとして、自分のキャリアに対する希望を持つことできるでしょう。
「計装・制御」エンジニアは、世の中に必要とされる仕事であり、重要度が増していく仕事です。
若い人たちは、計装・制御エンジニアとしてキャリアアップに挑んでほしいと思います。
計装・制御の仕事ってなに?
「計装・制御」のことばのうち、「計装」ということばを聞いたことがある方は少ないでしょう。一方、「制御」はロボットなどのいろいろなところで聞いたことがあるでしょう。
「計装」とは、文字通り「計る装置」のこと、「制御」は機械を「制し、御する。(コントロール)」することをいいます。
これを組み合わせると、計装・制御エンジニアの仕事としては、対象機器の状態を測定して、思いとおりにコントロールすることになります。計装・制御エンジニアの仕事とは、対象(機械など)の状態を計測して、人の思い通りにコントロールすることです。
具体例(自動給湯システム)で説明
具体例として、皆様の家にもある風呂の自動給湯システムを考えてみます。
概略図は以下のようになります。詳細な制御方法の説明は、別ページを参照してください。
フローチャート
簡単な給湯システムのフローチャートを書くと、
- 水道から給湯器に水を供給される。
- 給湯器にガスが供給されて火がつく。
- 給湯器内で水が加熱される。
- 給湯器からお風呂へお湯が供給される。
- お風呂がいい感じの水位になったら、お湯の供給を止める。
となります。
具体例での計装・制御の仕事は?
自動給湯システムで計装・制御の仕事内容に当てはめると、
- 必要な制御内容(ここでいえば、①お風呂の水位制御、②湯温制御)の計画
- 計測機器(水位計、温度計)、制御機器(水位調節弁、ガス調節弁、CPUなどの制御装置)の選定、手配
- 制御ロジックの構築(水位制御、温度制御、操作パネルからの操作など)
- 組み込み/試運転
までが計装・制御エンジニアの仕事となります。
(詳細ロジックは別ページにて説明します。)
この自動給湯システムを見ても、
①蛇口をひねってお湯を入れる。ちょうどいい水位でお湯を止める。
②火をつけて、湯舟の水をちょうどいい温度にする。
この2個の動作を「自動化」「無人化」しています
計装・制御の仕事は「自動化」「無人化」につながる
先ほど記載した自動給湯システムの具体例を見ても、2個の動作を「自動化」「無人化」できます。
この仕事を発展していくと、車の自動運転や広大なプラントの自動化につながっていきます。
その最前線で戦うのが、「計装・制御」エンジニアの仕事になります。
今後の世界では、どんどん人が介在する要素を削って、すべてのモノが「自動化」「無人化」することになります。そのため、計装・制御エンジニアの仕事はより世の中に役立つものとなります。
まとめ
「計装・制御」エンジニアは、世の中に必要とされる仕事であり、重要度が増していく仕事です。
若い人たちは、計装・制御エンジニアとしてキャリアアップに挑んでほしいと思います。
なお、計装・制御エンジニアとしては、いろいろな立ち位置で仕事をすることができます。
このブログでは、計装・制御エンジニアとして必要な知識やノウハウを発信していきます。
皆さんの仕事がよりよりスムーズに進むように、よりキャリアアップにつながるようにサポートできればうれしいです。
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